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2015年8月 4日 (火)

鎌田劇場へようこそ!(220)

「東京無国籍少女」
注目の押井守監督。
60代の監督とは思えない、シュールでストーリーが飛んでいくような感覚がとてもいい。
物語の説明を省いているので、勝手に観客が物語を作っていける。
一人の少女の心の葛藤を描く映画と思っていたら、ちょっと違う。
美術学校の少女たちが古い講堂でオブジェを作っていると思いきや、
それはオブジェではなく、戦闘ヘリコプター。
しかも、日本はなんだかわからない国に支配されており、少女たちは戦闘員であった。
セリフが極端に抑えられているのがいい。
音楽と映像美で、監督の言いたいことが伝わってくる。

Poster2_3

主役の清野菜名は大物になる可能性がある。
園子温監督の「トウキョウトライブ」も見たが、そのヒロインも演じていた。
動きが抜群にシャープ。
目に力があり、いつも納得できない自分を感じさせる瞳が宝物のような女優である。
大成すると思う。

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