鎌田劇場へようこそ!(222)
「日本のいちばん長い日」
原田眞人監督。
圧倒的に負け続け、広島と長崎に原爆を落とされても、
陸軍の将校たちは2000万人の国民に特攻をさせれば、神風が吹く、と豪語する。
アメリカの上陸と同時に、日本本土で闘う、ととんでもないことを考えていたようだ。
そのなかで、首相の鈴木貫太郎はポツダム宣言を受け入れようとする。
陸軍大臣の阿南は、戦争を止めようと考えているが、簡単にポツダム宣言の受諾するとクーデターを起こしかねないと、
必死に鈴木首相の政策に反対。
案の定、陸軍の東条英機は若手将校たちをそそのかす。
そして、若手将校たちが8月14日の夜に録音された天皇陛下の玉音放送のレコードを奪おうとし、軍事クーデターをおこしかける。
そうした力から必死に守り、15日正午に放送される玉音放送。
その日本のいちばん長い日が描かれている。
見ごたえがある。
戦争を賛美するような映画では決してない。
戦争を始めるのは簡単だが、終わらせるのはどれほど難しいかがわかる。
ここに出てくるまっとうな軍人たちは、開戦させないように、もっと抵抗すべきだった。
軍の上層部がどれほど勝手なのかもわかる。
やはり、戦争しない国を目指さないといけない。
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