鎌田劇場へようこそ!(224)
「それでも僕は帰る -シリア 若者たちが求め続けたふるさと-」
ドキュメンタリー映画。
2011年に始まった民主化運動「アラブの春」。
シリアでもアサド政権の反政府運動が巻き起こった。
サッカーのユース代表のバセットは、サッカーボールの代わりに銃をもち、
民主化運動のリーダーになっていく。
しかし、アサド政権は抵抗する市民を殺し、ホムスで170人を虐殺。
これを契機に、非暴力の民主化運動は武装闘争へと変わっていった。
国が壊れかけ、その混乱に乗じて、ISが台頭。
状況はさらに複雑化していく。
その凄まじい内乱の様子を、非暴力を貫き、カメラで記録し続けようとする24歳のカメラマン、オサマ。
最後はとても悲しいシーンで終わる。
首都ダマスカスにも、チグリス・ユーフラテス川の川岸の町にも行った。
世界遺産のパルミラ遺跡の町にも行った。
シリアとイラクの間にあるノーマンズランドにも、難民たちの診察に行った。
そのシリアが、とんでもないことになっていると、この映画を見て改めてわかった。
早く平和になってほしい。
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