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2015年8月20日 (木)

鎌田實の一日一冊(244)

「この世でいちばん大事な「カネ」の話」(西原理恵子著、角川文庫)
「おとなになるってどんなこと?」(吉本ばなな著、ちくまプリマー新書)
吉本ばななは、「大人になんかならなくていい。ただ自分になっていってください」と語り、
西原理恵子は「自分探しの迷路は、カネという視点を持てばぶっちぎれる」という。
「自分は何に向いているか、自分はいったい何をしたいのか、深い悩みで身動きできなくなっている君を、
カネが外の世界へと案内してくれる」
「カネってつまりは人間関係」だとも、西原さんは言っている。
なるほどなと思った。

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夢や希望を語るよりも、まず自分の生活をきっちり立てる。
そのために人間と人間の関係を構築する。
そうやって、生きていくときはじめて自分がいったい何がしたいのかが見えてくる。
それに気が付くことが大人になることかもしれない。

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ぼく自身は1歳10か月で他人の家に預けられた。
そこで生き抜くために、無意識のうちに「いい子であらねばならない」と思い込んだのではないだろうか。
もしかしたら、ぼくは1歳10か月のときに大人になってしまったのかもしれない。
今ごろになって、大人になることを躊躇し、大人になったことを後悔し、迷っている。
67歳にして大人になりきれていないことに気が付いた。

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