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2015年9月13日 (日)

鎌田實の一日一冊(248)

「人間らしさ 文明、宗教、科学から考える」(上田紀行著、角川新書)
人間のかけがえのなさとはどういうものか。
かけがえのない生き方には、利他的な行為が必要で、そこから人間らしさが生まれてくると筆者は言う。
なかなかおもしろい。

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数学や物理を得意としている東工大の大学生たちが、人間のかけがえのなさについて勉強している姿はとても頼もしい。
慶応大学看護学部の学生が、東工大のゼミに参加しているというのも、おもしろい。
上田さんのゼミはかつて、諏訪中央病院に見学や研修に来てくれたことがある。
大学の壁を越えたゼミは、とてもいいことである。
そこから、新しい物理学や医学、看護学が生まれてくる可能性がある。
東京工業大学の教育システムにしばらく注目してみたいものだ。

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