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2015年9月17日 (木)

鎌田實の一日一冊(249)

「哲学の使い方」(鷲田清一著、岩波新書)
哲学者・鷲田清一の哲学は非常にわかりやすい。
看護学校で看護哲学を教えていたころ、鷲田さんの文章を学生たちと読み合ったことがあった。
ソクラテスやサルトルを読んでいなくても、哲学する習慣があるといいと、学生たちによく話した。
「人を支えるとは」
「命とは何か」
「人間とはどんな生き物なのか」
答えがいくつあるのか、いや、答えがあるのかもわからない。
そんな息苦しさを抱えた時代に、哲学を使って生きぬいていくヒントがある。
答えは見つけることはできなくても、手がかりはみつかるかもしれない。

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「生きるとは何か」
いま、ぼくも学生たちに問いかけたことを自分にも問いかけている。
教えたり教わったり、問うたり問われたり、メビウスの輪のような永久運動で哲学しつづけている。

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