必然の勝利
ラグビーW杯で、日本が南アフリカに勝った。
奇跡に近い勝利だ。
3か月程前、日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズと対談した。
そのころ、日本は合宿中。徹底的にしごいていると言っていた。
この対談が実現するまで、何度かスケジュールの変更があった。
「忙しいのに対談につき合わせて申し訳ない」と言うと、
選手たちの自立心を高めるために、少し離れたほうがいいんだという。
彼が指揮をとって日本は9位になったが、すぐに13位になった。
体の小さな日本人がベスト10に入るのは困難なことのようだ。
「俊敏さや華麗さは天下一品でも、それだけではラグビーは勝てない。
日本人に必要なのはフィジカルな強さだ」と強調。
厳しいトレーニングをし、筋力の増強に励んでいたようだ。
彼は脳卒中になったが、まったく負けることを考えなかったという。
徹底したリハビリをし、すぐに復帰した。
今回の奇跡の勝利は、偶然ではなく、必然である。
エディー・ジョーンズが仕組んでいるのだ。
リーダーの役割がどれほど大きいかわかる。
今回、タイムアップ直前、最後のペナルティキックのチャンスをもらったにもかかわらず、
五郎丸というすぐれたキッカーがいるにもかかわらず、同点を狙わず、スクラムを組んだ。
そして、逆転のトライを狙い、どこかでミスすればタイムアウトで負けるかもしれないのに、
奇跡のようにパスが回り、左隅へトライ!
こんな感激するトライは見たことがない。
なんとかベスト8に残ってほしい。
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