セカンドオピニオン
主治医以外の医師の客観的意見を求めるセカンドオピニオン。
かつては、「主治医を疑うようで気が引ける」というような患者さんの声も聴かれたが、
最近は当たり前のものとして普及してしている。
医師限定のコミュニティサイト「メドピア」が医師を対象に、セカンドオピニオンについてどう思うか聞いた調査では、
がん以外の疾患で、患者からセカンドオピニオンの要請があった医師の87.4%が、「不快に感じない」と答えている。
セカンドオピニオンの要請を受けたことがない医師も、もし要請があったとしても、84%は「不快に感じないだろう」としている。
そういう時代になったのだ。
ただし、セカンドオピニオンを要請されたことがある医師は約60%。
4割の医師はセカンドオピニオンを要求されたことがないという。
もっと当たり前のように広がっているかと思ったが、そうでもない。
まだまだ患者側は遠慮しているのだろうか。
セカンドオピニオンを要請されても、約80%の医師が「影響ない」と答えているが、
その一方で、約10%が「悪い影響がある」と答えている。
「徒労感がある」「自分が信頼されていない」と感じるようだ。
セカンドオピニオンを要求されて、徒労感を感じたり、信頼されていないと思ってしまう医師が少数いるのはしかたないが、
状況によっては、そういう医師とは縁を切ってもいい。
セカンドオピニオンは、治療方針を客観的にみたり、明確にするための当たり前の行為だ。
主治医と同じ意見なら、その治療に納得しやすくなる。
厚生労働省の検討会の調査では、セカンドオピニオンを利用したことがある患者は、
5000人の調査対象者の22%だった。
もっと普及させたいものである。
医師側も、セカンドオピニオンを受けやすいよう、紹介状をすぐに出せるようにしたり、
セカンドオピニオン外来がもっと広がるといいと思う。
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