泥沼化するシリア
過激派組織ISが、化学兵器のマスタードガスをまいた可能性があるという。
フセイン政権では、化学兵器が開発されており、かつてクルド自治区で使われたことがある。
スンニ派のフセインの関係者が行き場がなくなり、ISに流れた可能性があるといれていた。
この一年、全体をみれば、圧倒的にペシュメルガが勝っているわけでないが、
ISはじりじりと陣地を小さくしている。
その焦りが化学兵器の使用につなかったことも考えられる。
シリア内戦でも化学兵器が使われたといわれている。
アサド側が使ったという情報と、反政府側が使ったという情報があり、錯綜している。
注意すべきは、ロシアがシリアを空爆すると同時に、
イランがアサド政権を応援する精鋭部隊をシリアに送ったこと。
イランは弾道ミサイルの実験にも成功したと伝えられる。
このアサド政権よりのロシア・イランと、アメリカを中心にした連合軍が、シリアの戦いをますます泥沼化させているように見える。
とにかく一度、戦争状態をとめるべきである。
そうしないかぎり、シリアの難民を救うことはできない。
人口2200万人のシリア人のうち、国内避難民になったのは760万、国外へと難民となって逃れたのは410万人。
とんでもない状況になっている。
まず、シリアの内戦状態を止めること。
アメリカやロシア、イラン、トルコは手出ししないことが大事だ。
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