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2015年10月 3日 (土)

難民映画祭

昨日から第10回UNHCR難民映画祭が開かれている。
東京、札幌、仙台で「グッド・ライ ~いちばん優しい嘘~」など約10作品が上映される。
「グッド・ライ」はスーダンからの難民3人がアメリカへの第三国定住の機会を得て、新しい土地で生きていく物語が、とてもすばらしい。
シリア難民を描いたドキュメンタリーもある。
どの作品も、難民の生活の厳しさが伝わってくる。

Dsc_0115 ゲール・ドゥエイニーさんと鎌田

この映画祭のために来日しているUNHCRの親善大使をしているゲール・ドゥエイニーさんと、日本テレビで対談した。
この模様は、「ニュース・エブリィ」で来週木曜8日の4時20分ごろから放送される。

ゲール青年はスーダン生まれ。
国が政府軍と反政府軍の熾烈な戦いになり、エチオピアへ逃れた。
そこで家族は離散。
彼は、エチオピアからケニアへ行く。
食べるものもなく、一人ではなかなか生きていけなかった。
砂漠の小さな村に、シェルターと水と食べ物があり、少年兵にさせられた。
生きるために少年兵になるしかなかった。
続けたくなかった彼はそこを脱走し、難民キャンプにたどり着いた。
そこからさらにアメリカへ行き、第三国定住の移住が認められた。

ゲールさんは、アメリカでは初めて教育を受けた。
スーダンではほとんど教育を受けなかった。
そのうえ、英語も話せない。
勉強で自信を失いかけるが、バスケットがあった。
ハイスクールのバスケット部で活躍できた。
自分が存在している意味も見えてきた。
今はモデルと俳優をしている。

安倍首相はシリアとイラクの難民を救援するため960億円の寄付をすると宣言したが、
難民の受け入れに関しては言及しなかった。
日本は難民の受入が極端に厳しい。
政治難民でもないとなかなか受け入れらない。
留学生や研修生という名目で一時的に受け入れている、と安倍さんは胸は張るが、
実際はていのいい低賃金の労働力で、数年経ったら出て行ってもらうというのが現状だ。
これでは生活の基盤を築くことはできず、夢や希望につながらない。

少年兵だったゲール青年は、いま俳優やモデルとなり、生い立ちの伝記を書いている。
そんなことができるのも、きちんと教育を受け、その国の文化を学んだからである。
日本は国連常任理事国を目指しているならば、
大人の国として、先進国の責任を果たすほうがいいように思う。

難民映画祭
ゲールさんのメッセージ

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