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2015年10月 2日 (金)

ふたたび長寿王国・沖縄へ

沖縄に講演に行った。
会費2000円にもかかわすらず、参加希望者が多く、主催者はうれしい悲鳴だという。
テーマは、「鎌田實 平和を語る」
健康、命、平和、女性をキーワードに、自然や命を守るために、どれほど平和が大事か話した。
かつて長寿日本一だった沖縄は、長野県に抜かれたが、
いまでも返り咲く素地はたくさん残っている。
塩分摂取量は10g以下。
昆布を中心にしたダシ文化が根付いている。
発酵文化もある。
海に囲まれているので、新鮮な魚がいつでも手に入る。
気候は温暖で、野菜も一年中とれる。
台風の被害は多いが、低気圧ほど長寿であるという説もある。
だから、沖縄にはアドバンテージが多いのだ。
それにしても、沖縄にはおいしいものがいっぱいだ。
行列ができる人気店「千日」で、沖縄ぜんざいを食べた。

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若鳥の香草にんにく焼き。
イワシの塩辛がのった島豆腐。
おいしくて健康的なものがたくさんある。
こういう食べ物をみると、沖縄はすぐにでも長寿王国に返り咲けると思う。
しかし、弁当屋が多く、400円くらいで高カロリーのものを売っている。
揚げ物やフライがごはんを覆い尽くしている。
沖縄そばには豚肉が2つ3つ乗っていて、さらにじゅうしいという混ぜご飯がついてくる。
安くてうまいので、いくらでも食べてしまうが、
これはちょっと考え直したい。
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ヨモギを練り込んだフーチイパーそばのように、健康志向が高いものがある一方で、
沖縄の人はこってりした味も好きだ。
以前、久米島に講演に行ったとき、島のお年寄りはみそ汁に油を垂らしていた。
この油を垂らす習慣や揚げ物を控えるだけでも、違うのではないか。
もともといい食文化をもっているので、ほんのちょっと変えてみるだけで、長寿王国を奪還できるのではないか、と話した。

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自分の健康を大切にするということは、命を守るということ。
それは、平和につながっている。
子どもを生み、命を守る性である女性たちは、しがらみがなく自由だ。
平和を守るために、きちんと発言することができる強さをもっている。
沖縄はもっともっと健康長寿となり、どの地域よりも平和や自由を尊ぶ地域になってほしい、と話した。

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