鎌田劇場へようこそ!(251)
「黄金のアデーレ 名画の帰還」
実話である。
クリムトの代表作「アデーレの肖像」(通称「黄金のアデーレ」)は、だれでも一度は見たことがあるのではないか。
このモデルになったアデーレを叔母にもつ、二人の姉妹の物語である。
「黄金のアデーレ」はナチス占領時代に奪われていたが、
時を経て、史上最高額ともいわれる156億円の値がついていた。
姉は、この名画を返還してもらおうと、オーストリア政府を訴える。
どうやってこの名画を取り戻せるか、裁判を描いている。
それはそれでおもしろい。
よくできた映画だ。
映画を見た人たちの多くが、「泣いた」とか「感動できた」と言っている。
しかし、この絵をずっと見ていると、モデルになった女性がどんな思いでクリムトのモデルになっていたのか、
どんな恋愛をし、若くして死んでいくのか、この女性の人生を描ききっていたら、
この絵の意味が見えてきて、もっとおもしろい映画になったと思う。
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