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2016年1月11日 (月)

聴診器でテロと闘う(27)

難民キャンプ訪問記④
シンジャール山の頂上にある診療所を訪ねた。
女性が軍服を着て、手際よく患者さんたちの手当をしてた。
シリア人の36歳の看護師だという。
シリアでISに追われ、ぼくたちが支援をしているアルビルのダラシャクラン難民キャンプへ、逃げてきた。
そこで、医療スタッフを探していると言われ、ハンケの難民キャンプに入ったが、
2014年8月、シンジャールでISの攻撃に遭い、ひどい目にあった。

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Dsc_0374 軍服の看護師

この診療所で働いているのは、シンジャールは危険だがボランティアの募集があったため。
自分はヤジディ教徒ではないが、同じクルド人として、人を助けたいと思ったという。
ペシュメルガの軍服を着て、ヘリコプターでシンジャール山の診療所にやってきた。
なぜ、白衣を着ないのか。
彼女は、「自分も、残虐な行為をするISと闘っているつもりだ。
だから、白衣ではなく軍服を着て仕事をしている」と言った。
そして、子どもたちがたくさんいるキャンプを案内する、そこを支援してほしいと訴えた。

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