聴診器でテロと闘う(34)
難民キャンプ訪問記⑪
講演の日、雨にもかかわらず、たくさんの人が集まりだした。
難民キャンプでの講演会は昨年も行ったが、今回も楽しみに待っていてくれた。
しかし、言葉は大変だ。
ぼくが日本語で話す。
それをJCFのスタッフの加藤君がアラビア語に訳す。
そのアラビア語を、JCFスタッフでシリアから逃げてきた看護師リームがクルド語に訳す。
多くの聴衆はクルド語しかわからない。
この難民キャンプの責任者もJIM-NETが好きみたいで、何かというと応援してくれる。
ありがたいことである。
連携していくと大きなパワーが生まれる。
日本人の組織は縦割りで、おれが、おれが、と自分の活動に固執しがちだが、
ネットワークを張って緩やかな連携をつくり、現地の人を巻き込んでいくことが大切である。
難民キャンプのなかにも、鎌田農園ができ始めた。
難民のなかに、屋台をつくる専門の職人がいることもわかった。
すでに一台作ってくれたが、もっとおれに働かせてくれという。
これから農園を拡大し、そこで収穫した野菜を材料にして、屋台で売る。
そのためにも、鎌田基金への寄付を呼び掛けていきたいと思う。
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