鎌田健康塾(2)
アメリカでは心筋梗塞や脳卒中が多いといわれている。
先進国の割に短命である。
そのアメリカでも減塩運動の波が起こり始めた。
ニューヨークで昨年12月から、全米に15店舗以上展開するチェーンレストランに対し、
2300㎎以上の塩分ナトリウムを含む場合、表示が義務付けられるようになった。
アメリカ初の試みだという。
映画館やスポーツ施設などでもゆるやかな基準が適応される。
(2300㎎のナトリウムは、食塩に換算すると5842㎎に相当する)
WHOは一日の6グラムの塩分を推奨しているから、一食だけで一日分に追いついてしまう。
日本では、和食が塩分が多いため9グラムが目標になっている。
しかし、沖縄を除き、10グラムをなかなか切れないのが現状だ。
アラブ食は割合、塩分量が多いので、鎌田は難民キャンプでも減塩運動を始めた。
それに対して、欧米では比較的塩分量は少なかった。
なのに、ニューヨークで減塩運動がはじまったというのはおもしろい。
ニューヨークだけで年間1万7000人が心臓病で死亡するという。
塩分摂取量と心臓病や脳卒中、胃がんは相関関係にあることがわかっている。
ニューヨークではそのほか、禁煙や、ファストフード店でのカロリー表示を求めるなど、
健康に対する意識が高まっている。
減塩のコツは、だしのうまみや、酢、かんきつ類などで味にメリハリをつけること。
トウガラシなどはあまり血圧に影響しないので、活用したい。
まずは今日から、減塩を!
◇
訂正とおわび
「ナトリウム」と「塩分」の表記を混同してしまいました。
「ナトリウム」と「塩分」の表記を混同してしまいました。
両者の違いと、読者の方からご指摘いただいた経緯については、2/2の「鎌田健康塾」で解説しておりますので、そちらをお読みください。
高血圧や心不全に悩んでいる方には混乱を与え、申し訳ありませんでした。
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