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2016年1月26日 (火)

鎌田健康塾(1)

寒い時期に多い「ヒートショック」。
急激な温度変化で血圧が変動することで、脳梗塞や心筋梗塞などが起き、命が危険にさらさられる。
年間1万7000人が浴室で亡くなっている。
東京都健康長寿医療センターの調べで、65歳以上の入浴中の心肺機能停止者の月別数を見ると、
圧倒的に多いのが12月と1月。
今まさに注意すべきなのだ。

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寒い脱衣所で裸になり、さらに寒い浴室に入る。
そして、熱めの湯の中へ。
そのとき、急激に体が温まり、血圧は一気に下がる。
意識障害が起こり、浴槽内でおぼれたり、転倒したする。
血圧は上がるときだけでなく、下がるときも要注意。
つまり、血圧の変動が問題なのである。
1万7000人のうちの3000人は高齢者以外なので、若い人もヒートショックに注意したい。
対策は、脱衣所、浴室を温めること。
湯を張るとき、シャワーなど高い位置から湯を入れると、浴室の温度が上がる。
湯の温度は40度がいいが、それでは寒いという人は、できるだけ42度にはしないで、41度くらいに。
言うまでもないが、お酒を飲んだ後、すぐに入浴するのは避けよう。

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