鎌田劇場へようこそ!(254)
「母よ、」
監督はイタリアのナンニ・モレッティ。
「ローマ法王の休日」を撮っているとき、監督自身が母親を失うという経験をした。
自分や家族の悲しみを、ユーモアや愛情たっぷりに、
別れの悲しさ、苦しさをさりげなく見事に演出している。
主人公は、女流映画監督。
アメリカの個性派俳優を主役に、新作を撮影中という設定だ。
この個性派俳優にかきまわされ、撮影はなかなか進まない。
プライベートでも、夫と離婚し、娘は反抗期。彼氏とも別れた。
孤独のなかで映画をつくりながら、母を看病する。
母の余命がわずかと知らされ、主人公は悩む。
この主人公を演じるのはイタリアを代表するマルゲリータ・ブイ。
難しい役をさわやかに演じている。
世界の映画祭で絶賛されている。
家族の問題をじっくり描く、いい映画だ。
3/12ロードショー。
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