鎌田劇場へようこそ!(257)
「緑はよみがえる」
エルマンノ・オルミ監督。
この監督の作品は大好き。
「木靴の樹」は、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞している。
第一次世界大戦、イタリア軍とオーストリア軍がアルプスの山の中で対峙している。
イタリア軍は劣勢。
砲撃され続けられ、恐怖に身を凍らせれる兵士たちの目に映るのは、人間の愚かな行為と、
アルプスの美しい景色だった。
塹壕から見る毅然としたアルプス。
夜、キツネが出てくるシーンは美しい。
そして、一本の唐松が、人間の愚かさをじっと見ている。
「秋、ほかの木がみんな錆色になったとき、この唐松だけは黄金色に輝く」と兵士はつぶやく。
戦争はなんと無意味で無益な行為か。
「愛する母さん、今夜の山はなんて美しいのだろう」
兵士たちの詩的な言葉が語られる。
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