ご冥福をお祈りします
青森県の岩木山の麓で「森のイスキア」を主宰していた佐藤初女さんが2月1日に亡くなった。
94歳だった。
疲れた人、心に何か抱えた人たちが岩木山の麓を訪れる。
初女さんはおむすびを結ぶ。
そのおむすびを食べると、心がほどけ、問わず語りに思いを語りだす。
初女さんはそれを静かに聞いてくれる。
ゆったりした時間が流れ、なぜか、多くの人が救われていく。
初女さんのおむすびをいただいたのは、8年ほど前。
丁寧にご飯を炊き上げ、空気をふくませるように握る。
真ん中には、自家製の梅干し。
おむすびは手で持っても崩れないけれど、口のなかでやわらかくほどける。
おいしかった。
佐藤初女さんのご冥福をお祈りいたします。
| 固定リンク