どうなる日本の介護③
昨年の介護の日11月11日に開催された「がんばらない介護生活を考える会」主催の介護セミナー。
その会場に置いた募金箱に集まった約35万円を、気仙沼市長に届けた。
地域包括ケアの活動に使ってほしいとお願いした。
介護セミナーでは、地域包括ケアとは何か、介護の心とは、認知症をどう乗り越えるか、そんな話をした。
たくさんの方が来場、気仙沼大島から船でわざわざ聞きに来てくださった方々もいた。
昨年の5月、大島に巡回診療に行ったり、老人施設の春圃苑にうかがった。
この施設は定員以上最大110人ほどの被災した寝たきりの高齢者を受け入れ、長期にわたって看てきた。
そのことを新聞に「まだまだ看護、介護、リハビリの応援やボランティアが必要」と書いて以来、ときどき連絡を取り合っている。
春圃苑では、人が集まりだしているが、気仙沼では介護士が100人近く足りない。
大王製紙のアテントのおむつを寄付しにいった新設の特養では、70人の定員のところ、
介護人材がいないため30床しか開いていなかった。
人材不足はたいへん大きな問題である。
現場のスタッフたちは明るく、一生懸命働いている。
一人ひとりに聞くと、楽しい、やりがいがあると言いながらも、人手がないため、燃え尽きそうなほど忙しいのも現状のようだ。
これからは、介護を支える人材を確保するため、介護の仕事のやりがいについて、多くの人に知ってもらうことも重要だと思った。
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