看護師さんの「木遣」
諏訪中央病院の回診中、おもしろいことが起こった。
息子さんが御柱祭のくじ総代で、「いいくじを引いてくれるといいな」といつも気にしているおばあちゃんの患者さんがいた。
くじ総代はとても大事な役目。
御柱は、上社で8本、下社で8本合計16本がある。
どの地区がどの柱を担当するかは、諏訪大社で抽選式を開き、それぞれの地区の代表であるくじ総代がくじを引く。
どの地区がどの柱を担当するかは、諏訪大社で抽選式を開き、それぞれの地区の代表であるくじ総代がくじを引く。
みんな「本宮一」(通称ホンイチ)という先頭を走る太い丸太を引きあてたいが、
8番目を引いたりすると、くじ総代は肩身が狭い。
村では生きていけないくらい(笑)はずかしい思いをするらしい。
くじ総代の息子を心配していたおばあちゃん。
抽選式でいいくじを引いたようで、とてもうれしそう。
「本二」という、全体でみると二番目にいいくじだったそうで、先日はお祝いをしたという。
おばあちゃんはがんと闘っているが、4、5月の山だし、里曳きにはお客さんがたくさん来るので、そこまでは生きたいと、前向きな発言が多くなった。
◇
2週間前、病院で節分の豆まきをした。
ぼくがお面をつけて鬼の役をしたら、鬼は外と元気に豆を打つ男性患者さんがいた。
それがいいきっかけになったのか少し元気になって、今週は「外に出たい」と言い、ラウンジにお茶を飲みに出てきた。
そのラウンジになぜか、御柱の木遣りのおんべが飾ってあった。
理由を聞くと、なんと緩和ケア病棟の看護師が木遣りコンクールで4位になったという。
看護師は、患者さんたちにうながされ、はやし立てられ、しかたなく白衣姿で木遣りを披露することになった。
患者さんたちはもう大喜び!
ベッドのまま出てきたこの男性は、「おれ、元気になるぞ」。
丸太をすすめる木遣りの声、早くもみんなの心を浮き立たせている。
久々の動画像、ぜひ、ご覧ください。
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