鎌田劇場へようこそ!(260)
「グランドフィナーレ」
こういう映画大好き。
映画のなかの映画だ。
芝居や小説、オペラでは表せない、映画だからできる陶酔の映像美。
そこに、ぞくぞくするような会話がのってくる。
有名な映画監督と有名な指揮者は親友。
指揮者は、イギリスの女王の御前で自分が作曲しヒットした「シンプル・ソング」の演奏を断ったことがある。
二人とも人間離れしたころがあり、友情は堅い。
作曲家が「好きな女性をくどくのに20年かった」と話し、「まさか手を出していないだろうな」と映画監督に聞く。
「手を出したかどうか、もう覚えていない」と映画監督。
実際は、公園を歩いていただけということが後にわかる。
友情を守ったのである。
「80年かけて甘い言葉が言えるようになった」
「軽はずみは才能」
ジェーン・フォンダが大女優という役で出てくるが、映画監督が「男たちから君を守った」と言うと、「私の力で、私の意思でハリウッドにのし上がったのだ」と語るところは迫力。
人間はすごいなと思わせてくれる。
ジェーン・フォンダの成功を、「愚かで恩知らずだから成功したんだ」と批判ではなく、評価した。
質の高いウイットが続く。
ストラヴィンスキーなどのすばらしい音楽が映画を飾る。
どうやって撮ったのかと思わせる画面も圧巻。
これぞ映画。
映画の醍醐味を満喫した。
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