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2016年3月 8日 (火)

聴診器でテロと闘う(44)

白血病の治療で、骨髄移植は重要な治療の一つだが、イラクでは骨髄移植をする技術がない。
一年間で7人のイラクの白血病の子どもが、インドで骨髄移植を受けているが、
7人中4人が亡くなった。
治療成績はあまりよくない。
イラクで初の骨髄移植センターをつくるよう日本政府にお願いしているが、
まだ確実な動きはない。
センターをつくり、人材を育てていくのは大変である。

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JIM-NET会議では、名古屋大学の小島教授が提唱するCAR-T細胞療法が話題の上った。
白血病にみられるCD19という細胞の抗体をもったT細胞を約2週間かけて大量に培養し、血液に戻すという選択的な白血病の治療法だ。
これに近い治療はアメリカで行われつつあるが、5000万円かかるという。
小島先生によると、今年中にCAR-T細胞療法が行われるようになる。
日本を含めたアジアを中心にセンターをつくり、イラクから白血病の子どもの血液を送れば、
そこで抗体をもった細胞を増やすことができる可能性があるという。
費用は約50万円。
たしかに一理ある。
今からイラクに新しい設備をつくり、人材を確保するのは並大抵のことではない。
むしろ、こうした新しい方法により、白血病治療をイラクで確立していくことができれば、中東全体の医療のレベルを上げることになると思った。
近々、小島先生と、東京で雑誌の対談しようということになっている。

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