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2016年3月29日 (火)

聴診器でテロと闘う(55)

クルドの経済は急激に悪化している。
イラク戦争が終わった後、いち早く治安を回復したクルドは、世界から投資が行われ、建設ラッシュになった。
しかし、今、建てかけのビルが放置されているのが目立つ。
停電も多い。
クルドの30%の地域で電気事情が悪化している。
イラクに約320万人の難民が来ているが、その半数はクルド自治政府内にいる。
この人たちの生活を守るために、自治政府は財政困難だ。

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石油の値段が下落しているのも経済を悪化させている大きな要因である。
中央政府との関係もギクシャクしており、中央政府から予算の17%をもらう約束になっているが、それが果たされない。
そのために昨年10月から銀行は預金を下ろせない状態になっている。
それでもすごいのはホームレスがいないことである。
イラク人たちの心意気ややさしさなのだと思う。
放っておかず、雨風をしのげるところで生活できるようにしている。
金券や物資が配られ、何とかギリギリ生きていけるように配慮されている。
かつて豊かだったイラクは貧しくなった。
だが、心の豊かさは失っていないように思う。

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