ゆうゆうワイド
30年続いたTBSラジオの「大沢悠里のゆうゆうワイド」が4月7日に最終回を迎える。
ラジオは、自由に発言できるのがいいが、特にゆうゆうワイドは、何を話してもいいような雰囲気があって、とても楽しい。
イラクの難民キャンプから帰って間もなくの3月7日、出演させてもらった。
平和のこと、イラク難民キャンプのこと、東北のことなどを話した。
話題は、福島の子どもの甲状腺がんについて及んだ。
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甲状腺の一巡目の検査で、甲状腺がんが100人、さらにがんの疑いが15人に見つかった。
二巡目の検査ではもう甲状腺がんは発生しないのではないかと想像していたが、
甲状腺がんが16人、がんの疑いが35人出た。
今まで「がんの疑い」とされていた子どものほとんどが、手術で最終的に甲状腺がんであることがわかったので、
160人を超える子どもに甲状腺がんが発生している可能性がある。
チェルノブリ原発事故では、ウクライナとベラルーシの両国で約6000人の子どもに甲状腺がんが見つかった。
その当時、子どもだった人が30年経って、成人してから甲状腺がんになった人も含めると、7000人を超す人が甲状腺がんになっているという。
福島の県民健康調査検討委員会は、甲状腺がんが乳幼児で発生していないことや、放射能汚染のひどいところでの多発が起きていないことなどを理由に、
原発事故との因果関係を否定的に考えている。
そもそも、半減期が8日の放射性ヨウ素131の被曝測定がほとんど行われていないことが問題。
簡易測定を1080例までやったところで、県民を不安にするという理由で検査を中止してしまった。
とんでもないことだ。
このときにきちんとした検査が行われていれば、現在の甲状腺がんが原発事故と関係しているか、ある程度わかったはずである。
医者の視点からすると、甲状腺がんが確定しただけでも116人もいるというのは、想像以上に発生数が多い。
単に検診対象が多いからたくさん見つかったというのでは、どうも説明できない。
簡単に「因果関係はない」と切り捨てず、関係があるかもしれないと考えながら、今後も慎重に検査をしてくことが大事だと思う。
◇
大沢悠里さんが最後に、「子どもの命はどうなのですか」と聞かれた。
チェルノブイリではほとんどの子どもは命が助かっている。
福島でもおそらくきちんとした治療をすることで助かる、と話すと、
「安心しました」と大沢さん。
これ以上、福島の人を心配させたくないという、やさしい思いが伝わってきた。
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JCF(日本チェルノブイリ連帯基金)は、ポーランド、ブルガリア、ウクライナ西部のウジホロドにて、ウクライナの子どもたちを支援する活動をしています。応援よろしくお願いいたします