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2016年4月19日 (火)

鎌田實の一日一冊(280)

「兵士は戦場で何を見たのか」(ディビッド・フィンケル著、亜紀書房)
アメリカは勇猛な指揮者の中佐をイラクに派遣する。
配下の兵士たちは反撃を受け、四肢を失い、不安で眠れなくなり、体が震えてくる。
地獄のような光景である。
アメリカがばからしい戦争をし、どれほど多くのイラク人を傷つけるとともに、
自国の兵士となった若者たちをも傷つけたか。

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アメリカのすごいところは、著者のようなジャーナリストを同行させ、長期取材をさせていることだ。
その取材中に、非公開といわれたのは2回だけだという。
同じ著者が書いた後編的作品「帰還兵はなぜ自殺するのか」という本もすごかったが、この本もすごい。
いかに戦争が愚劣で、ばからしいものかがわかる。
2万5000人のイラク兵とアメリカ兵が亡くなり、諸説があるが民間人は65万人が亡くなったといわれている。
この本は2007年のイラクを舞台にしているが、この年にアメリカ兵は傷つき、命を失っている。

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