聴診器でテロと闘う(62)
アルビルにいると、いろんな話が聞こえてくる。
いちばんの話題は、ISからのモスル奪還の日が近い、ということ。
ペシュメルガとイラク政府軍がクルド自治区の町マフムールに集結しているという。
ISへのの攻撃が始まると、市民は大挙して逃げてくるだろう。
難民キャンプを新しくつくり、受け入れなければいけない。
50万人のキャンプでは足りなくなるおそれがある。
負傷する人も出てくるので、救命もしなければいけない。
クルドでは経済が傾き、給料が4か月遅配されたり、人によってはカットされたりしているが、
そのなかで、どうやって命がけの医療サポートチームをつくるのか。
JCFでは、クルドとアラブが協力し合うPHC(プライマリ・ヘルス・ケア)診療上を2つ、アルビル郊外につくる。
3万人の市民のところに8000人の避難民が入ってきたので、
慢性疾患を診る診療所が必要なのだ。
JCFは心電計や超音波検査機、生化学血器検査機器、その他備品を支援する。
今後、膨大な避難民が出てくるときには、医療の緊急サポート態勢も必要になってくる。
いよいよこれから大変なことが起こる。
平和を目指してイラク支援を12年続けてきたが、いよいよ正念場を迎える。
みなさんの応援をお願いいたします。
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