鎌田劇場へようこそ!(268)
「さとにきたらええやん」
重江良樹監督。
大阪市西成地区釜ヶ崎にある「こどもの里」に7年間、通い続けて映画を撮った。
釜ヶ崎は一昔前、暴動が起き、危険な街という偏見もある。
しかし、こどもの里はユートピアだ。
今年の冬、一年で最も寒かった日、子どもたちが夜回りをした。
コンクリートの上に毛布を敷いて寝ている人たちにあたたかい味噌汁とおにぎりを配って歩く。
毛布の足りない人には毛布やホッカイロなどを配る。
小学校に上がる前の子と中学三年生、高校三年生の子どもが主人公。
みんな不器用だが、ピュアに生きている。
6歳の子は、暴れんぼうで人の言うことを聞かない。
お母さんも疲れていて、暴力を振るいそうになる。
中学三年の男の子は知的障害がある。
そして、すぐにキレる。
周囲はそんな彼を受け入れようとし、彼もゆっくりだが、成長していく姿が見える。
高校三年の女の子は、やさしくてあたたかい。
スタッフのように、子どもの面倒をみたりする。
みんな自分の役割をもっている。
親たちも必死に生きているが、うまくはいっていない。
なんだが生きるパワーをもらう映画だ。
ヒリヒリ、ぽかぽか、最後はウルウル。
最後に流れるラッパーのシンゴの歌がいい。
ラップなんて好きではなかったが、いいものだなと思った。
ぜひ、見てください。
6月上旬公開予定。
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