サミット後の布石
伊勢志摩サミットが、いよいよ来週に迫った。
安倍首相がリーダーシップをみせ、オバマ米大統領が広島を訪問する。
そこで、核兵器廃絶へ向けてのスタートを示すような発言をするのだろう。
問題は、そこから。
各国首脳が帰ったあと、消費税10%の延期を表明する。
熊本の震災があってから、衆院解散はないというムードをちゃぶ台返しして、解散選挙に打って出るのではないか。
衆参ダブル選挙にしたほうが、野党の分裂が進み、与党が有利となる。
衆参で圧倒的に勝ったのち、選挙の争点にしなかった憲法改正を実行に移すように思えてならない。
なんとも不気味。
安倍さんは、2014年に消費増税を実行延期したとき、2017年4月には消費増税を必ず行うと宣言した。
デフレ脱却を宣言したが、こちらも達成できていない。
マイナス金利導入まで行ったが、一般国民の実質所得は下がり、格差は明確に大きくなっている。
この国をよくしようと思う熱い志があるならば、衆院を解散せずともできるはず。
結局、憲法を改正したいという欲望が鎧の下に見え隠れする。
国民一人ひとりが意識を高めていかなければ、この国は一気に流れていくような気がする。
民主主義が問われているのだ。
一人ひとりが政治に注目し、この国がどんな国になったらいいのか、
情や空気に流されたりしないで、毅然と自分の考えをもつことが大事。
ぼくたちの国はいま土俵際にいるように思う。
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