地域包括ケアシステムとは何か17
気仙沼の理学療法士や介護福祉士らが3日間、見学に来た。
震災で自ら経営するサービス事業所が流れてしまったケアマネジャーからの紹介だ。
国は2025年までに、全国の中学校区に一つ地域包括ケアをいきわたらせようとしている。
そのため、いろんな地域で、「地域包括ケア」とは何か、何をしたらいいのか、悩んでいる。
地域のなかの、公的な機関だけでなく民間機関、いろんな人たちの活動がネットワークで結ばれていくことだ。
どこの地域も同じの金太郎飴みたいなものをつくる必要はない。
それぞれみんな違っていいいのだ。
同じ日、陸前高田の看護師から電話がかかってきた。
震災後、大阪から来てくれていたドクターが、90人の在宅ケアを担ってきたが、大阪に帰ることになったという。
在宅医療は、地域包括ケアの要の一つである。
これがしっかりとあることで、訪問介護も訪問看護も、デイサービスもショートステイもネットワークを結ぶことができる。
その中核の在宅医療が厳しくなる、とピンチを訴えた。
被災地の医師、看護師、介護士たちの不足は目に余る。
職をどこでも見つけられる若い人たちが内陸部に大都市に移動してしまっていることも、人手不足の一因だ。
被災地に地域包括ケアをどうつくっていくか。
これから数年、いばらの道になるように思うが、どうにかして応援していかなければらない。
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