地域包括ケアシステムとは何か27
レビー小体型認知症の方の往診に行った。
娘さんが、仕事を辞め介護をしている。
褥瘡ができかかっているが、よくケアをしていた。
虫が這っているのが見えたり、亡くなった夫は話しをしたり、とはっきりした幻覚が見えるというレビー小体型の特徴的な症状があった。
レビー小体型認知症の患者さんには、薬の投与が難しい。
認知症の薬を投与するにも、常用量の半分とか4分の1とか調整する。
精神安定剤も、できるだけ使わないようにしないといけない。
2016年の診療報酬の改定をみていくと、地域包括ケアを広げるために、診療報酬にメリハリがついている。
国は急性期の入院病棟をできるだけ減らそうと努力しているようだ。
その一方で、地域包括ケア病棟、回復期病棟など在宅ケアを支える病棟に関しては配慮されている。
柱はかかりつけの機能である。
かかりつけ医を中心に、かかりつけ薬剤師、かかりつけ歯科医になることで、診療報酬が上がり、
在宅ケアを支えるネットワークを強化しようとしている。
かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所などが、新設された。
同時に、認知症ケアに関しても、かかりつけ医の機能アップとともにスポットライトが当たっている。
できるだけ在宅でみていこうという方向性が読める。
「ほぼ在宅、ときどき入院」というのが、2025年の地域包括ケアシステムのゴールまでの目標になっているようだ。
| 固定リンク