鎌田劇場へようこそ!(272)
「ミモザの島に消えた母」
原作は世界的ベストセラー小説「秘密のケプト」。
ミモザの花が咲き乱れるフランス大西洋にある小さな島。
引き潮のときの数時間だけ、島と大陸の間に道が現れる。
その海の中道で、物語が展開する。
10歳のとき、母が突然、亡くなった。
家族が、母の死を語ることはなかった。
ドストエフスキーが「人間という秘密」という言葉を残しているが、
どんな人間にも不可思議なところがある。
本人さえ、自分の秘密に気が付かないこともある。
どこに真実があるのかなかなかわからない。
母の死の真実を、40歳になった息子がひもといていく。
そこから一歩が始まる、喪失から希望への映画だ。
監督はフランソワ・ファブラ。
とても美しい映画。
ぜひ、ご覧ください。
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