鎌田劇場へようこそ!(275)
「神様の思し召し」
エリートの天才外科医とムショ帰りのカリスマ神父の2人。
外科医は、表面的なことしか見えていないが、順風満帆に生きてきた。
一方、見えないものを大切にしようとする神父は、ムショ帰りでもあり、人生に何度も失敗している。
医学部に通う外科医の息子が、キリスト教に目覚め、神父になろうとする。
慌てる父親。
家中が破滅しそうになっていく。
この2人の交流を通して、人生とは、命とは、生きるとは、という根源的な問題を問うていく。
外科医と神父が丘に立ち、果実がたわわに実る光景を見る。
その果実が落ちるのは、重力ではなく、大いなる力があるからだと神父はいう。
エンディングでは、何らかの力によって果実が落ちるように、「人間は変われる」ことを示し、みる人の心を打つ。
最後は、観客が自分流に解釈できる不思議な終わり方。
素敵な映画だ。
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