鎌田劇場へようこそ!(278)
「ジャニス リトル・ガール・ブルー」
永遠のロックの女王ジャニス・ジョプリンのドキュメンタリー映画。
生きざまそのものがロックンロールである。
彼女の「サマー・タイム」を聞いていると、自分の青春がよみがえってくる。
暗くて、暑苦しく、しんどい青春である。
多くのシンガーが「サマー・タイム」を歌い続けてきたが、彼女の「サマー・タイム」は全く違う。
心の奥から絞り出すような声は、人生の悲しみを吠えているようだ。
見事なブルースだ。
一度聴いたら、中毒になる。
子ども時代も大学時代も、ずっとブスと言われ、幸せな思い出がない。
この映画でも、亡くなる少し前に高校のクラス会に出席するが、保守的な地域の同窓生たちには、常識から飛び出してしまったジャニスを受け入れることはなかった。
ジャニスはいつも傷ついてきた。
傷ついて、傷ついて、傷ついて、あの歌声が生まれたのだ。
ジャニスはずっと愛を探していた。
命がけで愛する人が欲しかったのだろう。
音だけで聞くよりも、この映画をみてもらうのが一番だ。
彼女を超えたロックシンガーをぼくは知らない。
すごい映画だ。
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