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2016年7月 4日 (月)

地域包括ケアシステムとは何か31

諏訪中央病院看護専門学校の1年生に授業をした。
この看護専門学校の1期生に、45歳で看護師になることを決めた人がいた。
子どももいて、大変ななかで勉強を続けた。
その看護学生はいま、摂食嚥下障害の専門ナースになった。
ぼくはいま、若い総合医の奥先生に指導を受けたり、
かつて校長時代に教えた看護師に勉強を教えてもらっている。
その話が学生たちに響いたようだ。
一年生のみんなに、「ちょっとだけ人生を変えてみたら」「ちょっとだけがんばってみたら」と話した。
この「ちょっとだけ」がよかったようだ。
一生懸命とか、命がけではなく、「ちょっとだけ」。
ちょっとだけ何か変われば、行動変容は起こりはじめる。

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先任教師から看護の大切な心を教えてほしいといわれ、地域包括ケアシステムの話をした。
地域包括ケアは、厚生労働省がいうところの単なるシステムではなく、
地域包括ケアという新しい哲学をもった、人間復興のケアシステムである。
地域包括ケアを受けることで、患者さんや家族が人間復興していく。
そして、そこにかかわる多種のプロ集団が人間復興していく。
これが、地域包括ケアの哲学だと考えている。

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