地域包括ケアシステムとは何か36
地域包括ケアには、かかりつけ医やかかりつけ歯科医、かかりつけ薬剤師が必要とされている。
5万7000ある処方薬局の多くが、病院の近くにある「門前薬局」。
一つの病院と連携しているだけのところが多い。
しかし、多くの患者さんは複数の病院にかかっている可能性が高く、それぞれの門前薬局で薬を受け取っている例は少なくない。
2025年までにすべての薬局をかかりつけ薬局にして、服薬情報の一元化を行う。
こうすることで、重複した処方や相互作用を防ぐことができる。
抗がん剤など特殊な薬に対しても、副作用を管理したり、患者さんに指導したりすることができる。
かかりつけ薬局は24時間対応を目標にし、在宅の患者さんにも家に出向いて、服薬管理を積極的にする。
診療報酬では、かかりつけ薬剤師指導料に70点(700円)がついた。
今後は、かかりつけ薬剤師がたくさん必要になってくる。
マツタケ採りの名人のお宅に、かかりつけ薬剤師と同行訪問した。
マツモトキヨシに勤務する薬剤師である。
患者さんは、自分で納得しないと薬をのまない人で、種類によっては薬ののみのこしがあった。
全部、本人の名前を打ち込んでもらい、本人の薬であることがわかるようにしてもらった。
それを朝昼晩と飲めば、飲み忘れや飲み間違いが少なくなる。
頓服に関しても、どんなときに飲んだらいいのかもう一度、明確に指導してもらった。
しばらく、服薬がきちんとできているか、訪問して服薬指導していくことになった。
地域包括ケアは、多職種のネットワークである。
諏訪中央病院には薬剤師がたくさんいるので、病院から薬剤師を送り出すこともできるが、
病院のなかだけで完結せず、広く地域のネットワークを結ぶことが大事である。
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