地域包括ケアシステムとは何か39
脳幹梗塞で閉じ込め症候群となっている男性がいる。
手足は動かない。
彼は、わずかに動く唇や目の動きで、妻に伝えたり、PCのコミュニケーション補助具を使って俳句をつくる。
自由律の俳句なので、ぼくは勝手に「第二の山頭火」と呼んでいる。
その彼の介護をしている奥さんが体調崩し、緊急入院することになった。
「山頭火」さんも入院してもらった。
彼は自宅が大好き。
「病院は嫌だったですか」と聞くと、
「やっぱりうちがいい」と言う。
そんな「山頭火」さんの新しい作品。
「ああ飽きた 寝たきりに飽きた どうしよう」
悲しみや切なさがあふれ、どこかユーモアもある句だ。
動くことはできないが、大脳は働いている。
もしかしたら彼は、俳句をつくることが生きがいになっているのかもしれない。
| 固定リンク
「医療・介護」カテゴリの記事
- 日刊ゲンダイ(2024.01.28)
- 東洋経済オンライン(2024.01.23)
- 能登半島へ医療支援(2024.01.04)
- 赤ちゃんに優しい病院(2023.12.04)
- 北九州市の健康づくりアドバイザーに(2023.11.09)