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2016年7月28日 (木)

地域包括ケアシステムとは何か40

寝たきりにさせないためには、すぐれた技術が必要だ。
それは、高度医療や救急医療とリハビリがつながっていることが重要だ。
諏訪中央病院の整形外科が地域の「ほろよい勉強会」でこんなデータを発表した。
ある先進国の論文では、「大腿骨頸部骨折」の後、10%の人が1か月以内に、3分の1の人が1年以内に亡くなっている。
半数の人が元の日常生活レベルまて回復できない。
1か月以内に自宅に帰ることができるのは半数程度だ。
大多数の人に合併症が出てしまうのである。
諏訪中央病院で、整形外科での1年間手術例は700数十例。
そのうちの116例は大腿骨頸部骨折だが、そのほとんどが36時間以内に手術している。

160704dsc_0772 地域の人に健康の知識を広めるほろよい勉強会

ほろよい勉強会当日も、96歳の人が大腿骨頸部骨折で入院してきた。
内科と共同で診療にあたり、心臓や肺の機能の問題、栄養状態、認知症のチェックなど、
多岐にわたり内科的なチェックした後、すぐに手術となった。
術後は、内科の管理をするとともに、約50人近くいるリハビリの専門家が早期離床、早期リハビリをして、早期退院に持ち込んた。
高齢者を長期入院させると寝たきりになる確率が高くなる。
実は、国内でこれを達成できている病院は少ない。
その後の転倒リスクや骨密度評価をし、再骨折しないように骨折予防につとめていく。
諏訪中央病院では今年2月から新しい骨密度測定器を購入し、10月から骨粗しょう症外来を開く予定。
東京医科歯科大学の整形外科の大川教授にも来てもらい、骨粗しょう症とロコモティブシンドロームの話もしてもらった。
寝たきりを防ぐためには、医療とリハビリの連携とともに、こうした地域の啓蒙活動も大事である。

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