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2016年7月14日 (木)

活動報告

JCFの理事会総会および会員に向けた報告会で、事業内容と事業費を報告した。
JCFの全事業費は約1億円。
そのうちイラクの難民支援事業に7681万円かかった。
ぼくたちが医薬品の支援をしているイラクの難民キャンプの4つの診療所では、
2015年2~7月、5万4000人の急性患者と、2270人の慢性疾患患者の治療が行われた。
投薬の無駄をなくし、難民の健康を守るために健康手帳を配布。
ヘモグロビンA1cなど糖尿病の検査もできるように、質的アップもはかってきた。
国内での活動も積極的に行ってきた。
福島ではガラスバッチやガイガーカウンターの貸与を行っている。
食品放射能測定は、信州大学の学生や大学院生らを中心に「チームめとべ」を結成し、質の高い測定をしている。
松本では、材料の段階で食品の測定を行っており、約2.3ベクレル/キログラムのサツマイモが見つかった。
基準値よりもはるかに少ないレベルだが、子どもの給食なので、できるだけ注意したいということで、急きょ、徳島のサツマイモに切り替えられた。
福島の子どもたちの健康診断は、信州大学や諏訪中央病院でも行っている。
保養プロジェクトを行ったことも報告された。
南相馬の絆診療所での、健康相談や栄養指導にも支援をしている。
事業規模が大きくなって、このままの状態で運営を続けていくとピンチになるが、
今のところ、専門の会計士から「NPOとしては活発に、たいへんうまく運営されている」と評価された。

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160619dsc_0703 世界難民の日に開かれたJIM-NETのイベント

JIM-NETの理事会総会でも、事業報告。
約1億6281万円の収入に対し、551万円支出がオーバーした。
イラクの医薬品、医療機材の支援、感染症対策、病院内のプレイルーム、貧困者への医療費、交通費、生活の支援、さらに難民の健診の実施や母子保健への支援、難民キャンプでの鎌田の健康づくり運動、給水支援、女性や子どもの負傷者への支援、ヨルダンでのリハビリテーションと義肢支援、そして、福島の子どもたちを放射能から守る活動、放射能リテラシー向上のための活動など、活動は多岐にわたり、支援者から積極的な活動が評価された。

160621dsc_0708 南相馬市の放射線量率マップ

今年度は、補助金を含め、収入の確保を積極的に行っていくことが決まった。
チョコ募金以外の方法も展開していこうと検討している。
これからも応援をよろしくお願いいたします。

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