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2016年8月 5日 (金)

鎌田實の一日一冊(296)・・・上

「新しい人生」(オルハン・パムク著、藤原書店)
ノーベル文学賞作家の、1994年に書かれた問題作。
2010年ごろに一度読んだが、小説なのに詩のような不思議な文体に魅了されつつ悩まされ、
あやふやなまま頭の整理をつけなかった。
その本を、読み返してみたのは、世界に暴力があふれている理由を知りたいと思ったからだ。

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なぜ、こんなに暴力があふれているのだろうか。
なぜ、人間はこんなことができるのだろうか。
バグダッドで自爆テロがあり13人が亡くなった。
フロリダで50人が、男の銃乱射で殺害された。
そのほかでも、マレーシアやサウジアラビア、ダマスカス、レバノン、イスタンブール・・・。
世界各地で残忍なテロ事件が起こっている。
7月1日、バングラデシュのダッカでは、レストランの客を襲う人質立てこもり事件があった。
日本人7人が殺害された。
この武装集団のなかには、政府与党の子弟や外国に留学した恵まれた若者たちが交じっていることがわかった。
世界が迷っている。
どうしたらいいのか。
同時にぼくも、どう生きていいのか迷っている。
「本の力」を巡る物語のなかに、ぼくは入っていった。
今度は、ゆっくりと頭のなかを整理しながら、楽しい時間だった。

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