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2016年8月30日 (火)

もっと強く、幸せになるために

オリンピックは、結局メダルの数なのか。
それではまるで、「人は見かけが大事」というのと同じのような気がする。
見かけも大事だが、見かけより大事なものがある。
メダルも大事だが、メダルよりも大事なものがある。
今回はじめて、難民が特別枠で出場した。
コンゴ出身の柔道のミセンガは、インドの選手と闘った。
左腕の関節技を決められたが、マイッタをせず、我慢し、逃げ切った。
終了間際に背負い投げで有効をとって逆転勝ちした。
「難民だからといって夢をあきらめなくていい。
やりたいことはなんでもできるし、勝つこともできる」
もう一人、コンゴ出身の難民ブカサ選手は一本負けしたが、こう語った。
「多くの人が私の名を呼んでくれて、自分の国にいるようだった。
今日は負けたが、これで終わりではない。
もっと強く幸せになるために練習したい」
この言葉、いいなあ、と思う。
けっしてメダルだけが目標ではない。
強くなるため、幸せになるために練習するのである。
2人の難民の選手を指導しているブラジルのコーチは、
3回戦で負けたミセンガを迎え入れ、
「私には彼の胸にメダルがかかっているように見えた」と語った。
オリンピックはメダルのためだけではない。
限界への挑戦と、競技者たちのすてきな言葉がオリンピックを忘れられないものにしている。

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