« 鎌田劇場へようこそ!(292) | トップページ | カマタの怒り(28) »

2016年9月20日 (火)

カマタの怒り(27)

日本の言論NPOとインドネシアの戦略国際問題研究所、インドのオブザーバー研究財団が、3か国の各1000人を対象に民主主義に対する意識を調査した。
インドでは7割超、インドネシアでは6割超の人が将来を楽観している。
にもかかわらず、日本は2割の人にとどまっているという。
自国の民主主義が機能しているかという問いに対して、肯定する回答が日本では46%。
インドネシアでは47%、インドでは65%だった。
機能していないと答えた日本人で多かった理由は、「選挙に勝つことが自己目的となり、政治が課題に真剣に向かい合っていないから」という人が60%を占めた。
一方、「政党に期待を持っている」人は15.5%にとどまる。
政治に対する不信感を抱いており、楽観できないことがはっきりわかる。
政治が、この国をまっとうな方向に導いているとは思えないことが、理由になっていると思う。
日本人はもっと楽観力もったほうがいいのではないか。
厚生労働省の研究班の研究によれば、人生を楽しんでいない男性は1.7~1.9倍、
脳卒中や心筋梗塞など血管がつまる病気になるリスクが高いというデータある。
大事なことは、政党政治に不信感をもっているなら、選挙に行って意思表示をすること。
やるだけのことをやったら、その後は楽観することが大事。
そして政治家も、選挙のためだけに動かず、志を高く持って、この国をどうするか真剣に考えてほしい。
10年後、20年後、若者たちが愛せるような国になれるよう、そういう国づくりを政治家もしなければいけないし、国民も意識改革をしなければいけない。

|

« 鎌田劇場へようこそ!(292) | トップページ | カマタの怒り(28) »