鎌田劇場へようこそ!(291)
「ある天文学者の恋文」
天文学の大学教授と、教え子の愛の物語である。
彼が講義するはずの教室で、教授の死を知らされた教え子。
しかし、死んだはずの教授からメールや手紙、花束が次々と届く。
そのなぞが徐々に解かれていく。
2人の思い出の地、イタリアとスコットランドの風景がすばらしい。
教え子を演じるオルガ・キュリレンコは存在感のあるすてきな女優だ。
007シリーズのボンドガールにもなり注目されるが、その前にはチェルノブイリの映画の主人公もしていた。
ふるさとウクライナを大切にする女優でもある。
大学教授は、キュリレンコより31歳年上で、アカデミー賞男優のジェレミー・アイアンズが演じている。
監督は、「鑑定士と顔のない依頼人」のトルナトーレ監督。
今回も、星の命と人の命のはかなさを交錯させながら、展開していく。
ぼくたちの体を構成している細胞の成分は、宇宙のビッグバンで生まれた原子からできている。
体が死んだら、また一つひとつの原子に戻り、再び命のもとになっていく。
この宇宙に生まれた一つの原子は、消えることなくバトンタッチされ、新しい命へとつながっていくのだ。
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