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2016年9月 9日 (金)

地域包括ケアシステムとは何か49

在宅医療を支えていくとき大切なのは、介護している家族をどう支えていくかが大きな課題の一つになる。
家族には、隠れた介護うつが多い。
介護うつの疑いがあれば、できるだけ早く手をうつことが大切だ。
独協医大のこころの診療科教授の井原裕さんと対談した。
「日本一、薬を出さない精神科医」ともいわれている。
井原先生は都市型うつが多くなっているが、その都市型うつには薬がいらないことが多いのだという。
過酷な業務で睡眠不足になり、心身が疲弊し、ストレス対応力が低下してしまっている、これが都市型うつの一つのバターンだという。
過酷な介護でも同じことが起こる。

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井原先生は、睡眠不足を解消するだけでも、都市型うつや介護うつにさせないですむという。
基本的には6時間以上の睡眠時間をとってほしい。
とれなければ昼寝の時間もいれて、合計で7時間。
夜中にトイレの介助で起きなければならない場合は、24時間対応の訪問介護で、カギを渡しておいて、トイレ介助をしてもらうとか、
夜間だけ、おむつをする。
今のおむつは吸収力がよい。
2回排尿しても、しっかり吸収する。
しかも、はやく吸収するので、不快感は少ない。
ぼくも実験してみたが、吸収力がはやいというのは大事だ。
気持ちが悪いと、認知症の人などはおむつを外してしまう人がいる。
おむつをうまく使えば、介護者が朝まで熟睡できる。
介護者の心の健康管理のために、ショートステイを利用するのもいい。

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