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2016年9月10日 (土)

ルーシーも木から落ちる?

エチオピアのアワッシュ川の下流で、アウストラロピテクスの骨がみつかった。
300万年前のアファール猿人の女性の化石で、ビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」にちなんでルーシーと名付けられた。
ぼくは数年前、そのルーシーに会いに行ったことがある。
そのルーシーの死因についての新説がつい最近、発表された。
ルーシーは木から落ち、骨折が原因で死亡したのではないか、というのだ。

Dsc02828

Dsc02837 300万年前のルーシーの骨

アウストラロピテクスは猿人のなかま。
サルとヒトの間で、直立二足歩行はしているが、木にも上っていた。
おそらく直立二足歩行する時間のほうが長くなり、木から木へと跳び歩くことが少なくなり、たまに木に上って落ちたのではないかと推測される。
ヒトは直立二足歩行によって、脳が大きくなった。
脳が大きくなったことで好奇心が生まれた。
二足歩行することで疲れずに遠くまで歩くことができ、やがて出アフリカに成功した。
木の上から地上に下りたぼくたちの祖先の象徴が、ルーシーだったのだと思う。

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