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2016年10月 9日 (日)

鎌田實の一日一冊(301)

「戸井十月全仕事」(小学館)
かつて生きるように旅をし、旅をするうに生きた男がいた。
作家でありレポーター、コメンテーターであり映画監督、まんが原作者であり、バイクで世界中をまわる冒険家でもあった。
その男の全仕事を網羅した本だ。
かぎりなく×に近い、とんがった△な生き方をした。
死ぬ間際に言った言葉がすごい。
「今まででいちばんすごい冒険をしてしまった」
肺がんが脊髄転移し、耐えがたい痛みですら「冒険」と考えた。

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ぼくはいま「遊行」ついての本を書いているが、戸井十月は「遊行」のテイストをもった男だ。
元気に世界中を飛び回っていたときですら、彼の生き方には死のにおいがする。

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