地域包括ケアシステムとは何か56
リハビリの懇話会で講演したら、車いすのHさんが奥さんとやってきた。
進行性の難病であるHさん。
ぼくは以前、同じ病気である彼のおばあちゃんを診ていた。
その彼が、こうやって積極的に、奥さんと車いすで出歩いている。
ぼくに、自作の俳句集の4集を手渡してくれた。
「神の木と 人人人と御柱祭」
御柱は神の木といわれている。
今年の御柱祭も、多くの人が渦となって御柱のもとに集まった。
「十三夜 湯船にゆらぐ山の宿」
山の宿へ行き、奥さんと温泉に入ったときの俳句ならば、素敵な話だ。
進行性難病の人でも、リハビリしながら機能を維持していくことができる。
そして、地域であたりまえに暮らすことができる。
地域包括ケアは、それを多方面から支えていくことである。
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