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2016年10月 2日 (日)

地域包括ケアシステムとは何か57

地域にはいろんな理由で生きづらい思いをしている。
その人たちが当たり前に暮らせるようにすることが地域包括ケアである。
かつて諏訪中央病院の老健の施設長だった宮坂先生は、現在、120人を往診する地域包括ケアの担い手である。
訪問看護や往診をしながら、一人ひとりが生きてけるように考えている。
その宮坂先生がしばらく理事長を務めていたこのまち福祉会が、
諏訪市の障害児の通園施設である清水学園を民営化した。
下諏訪から諏訪市、茅野市、原村、富士見一帯に障害のある子どもからお年よりまでのために、13の事業所をつくった。
就労支援や生活介護など、精神障害、知的障害、身体障害がある人たちが利用する就労支援や生活介護の施設である。
古い民家を買ったり借りたりしながら、地域のなかにとけこめるように工夫している。
地域にとけこむ、これがとても大事だと思う。
このまちキッズ学園の児童発達支援センターやその近くの障害者のグループホームでは、
諏訪市の地域の共同浴場を利用している。
諏訪市では温泉を住民に配湯されているが、それを利用して、障害者と一般の人がふれあい理解を深めていく。
そういうことが大事なのだろう。
地域包括ケアは高齢者だけでなく、いろんな人が生きやすくなるシステムである。
「福祉文化をつくることが大切」と宮坂先生は言うが、まさに地域包括ケアは新しい文化をつくることだと思う。

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