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2016年10月14日 (金)

地域包括ケアシステムとは何か60

NHKスペシャルで、「健康格差」が取り上げられた。
コメンテーターとして出演した。
収入の差によって、健康に格差が生じているという内容だ。
低所得者のほうが高所得者に比べ、肥満や脳卒中、骨粗鬆症のリスクが約1.5倍高くなる。
精神疾患はなんと3.4倍。
非正規雇用のほうが正規雇用に比べて、糖尿病になる確率が1.5倍も高い。
低所得者にはうつが多い。
食事にも注意できなくなり、コンビニで炭水化物中心のものを食べ、
肥満や糖尿病を合併してしまうことが多い。
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地域格差も大きな問題だ。
被災地の南相馬の調査では、被災後、糖尿病が60%増えている。
避難生活の大きなストレスと、緊急時の食料が炭水化物中心だったことが問題ではないかと思う。
支援のしかたも考えなければいけないということだ。
自殺は、秋田を中心に東北に多い。
短命県は、ずっと青森が一位になっている。
脳卒中が多いのは、岩手。
かつては長野は2位だったが、そこから脱した。
北海道は、がんの死亡率が高く、脳卒中も多い。
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長野県は決して県民所得が高いわけではない。
野菜摂取量日本一になったのは、生活習慣を変えるという行動変容を起こしたからだ。
地域包括ケアは、一人ひとりの住民の意識がかわることの集積として、マスとして意識が変わることが大事である。
病気の予防、介護予防がおこなわれていること。
そして、認知症になっても、孤立させず、進行させないようにすること。
そうすれば、医療や介護の費用も抑えることができる。
地域の経済と雇用、健康もふくめた人生の満足度はみんなつながっている。
地域包括ケアは、たんに医療と看護、介護のネットワークではない。
もっと大きな視点で、幸せの満足度やまちづくりを考えていくことが必要だと思う。

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