廃炉事業のトップを
核燃料のメーカーが壁にぶつかっているという。
日立、東芝、三菱重工が出資する3社の原発メーカーは、核燃料もつくっている。
が、現在、稼働している原発は3基だけということもあり、壁にぶつかっている。
持ち株会社の方式をつかって、3社で核燃料事業会社を統合しようという話が出ているようだ。
しかし、原発が稼働しなくてもエネルギー供給に問題がないことを考えると、長いスパンで原発を止める方向の未来図をきちんと書いたうえで、議論したほうがいいように思う。
それ以前に、3社はフランス系の大企業やアメリカ系の大企業と手を組んでいるので、
燃料事業だけ分けることはできないのではないか。
原発を止めると、原発のある町の雇用や町の衰退などが問題となる。
だが、そこはきちんと時間をかけて、原発をゼロにするという路線のなかで、
廃炉事業として、人を雇用し、町の衰退を防ぐ方法はあるのではないか。
世界に目を向けると、アメリカやドイツでは原発を新たにつくらなくなりだしている。
いずれどの先進国でも、廃炉という問題とつきあわなければらならない。
そこで日本の優れた技術を廃炉に特化して進展させ、世界の廃炉事業の先頭を走っていくのが賢い選択のように思う。
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